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未来を見据える一方で、AIGNERはその歴史に誇りを抱いています:

1930年代、ハンガリー生まれのエティエンヌ・アイグナーは、パリのオートクチュール・ショーにおいて、バッグデザイナーとしての最初の成功を祝いました。1950年代には、ニューヨークで自らのコレクションを発表。このコレクションで初めて、馬蹄の形をした代表的な「A」のロゴを採用し、その後ミュンヘンへとそのスタイルを広めました。この地で、彼は優れたセンスと 伝統を重んじるビジネスマン、ハイナー・H・ランクルと出会い、このようにして、カルト的ブランド、AIGNERは1965年にミュンヘンで誕生しました。

その後、長い年月を経て、世界中にファンを持つ国際的なラグジュアリーブランドへと進化を遂げました。今も変わらないのは、高級感を追求する姿勢、製品に対する愛情、そしてもちろん世界的に知られる馬蹄形のロゴマーク。そして、現在に至るまで、柔軟性と絶え間なく進化し続けるDNA、そしてファッション精神こそが、このブランドの特徴なのです。

AIGNERは、その価値観と理念に従い、時代を超越した製品を作り続けているが、同時に、代表的なモデルである「Cybill(シビル)」バッグのように時代の先端を行く革新的な製品も生み出しています。このバッグこそ、アイグナーのデザイン・スタイルを最も印象的かつ明確に表している例と言えるでしょう。シーズンごとに、特別な工夫を凝らしたシーズンカラーが登場します。今回、AIGNER創業55周年を記念し、「Cybill」だけの特別モデルが発表さ れました。シビル・ワン・オブ・ワンは、フィレンツェにある工房でひとつひとつ職人の手により作られた、特別で贅沢なモデルです。

AIGNERの強みはなんといっても皮革製バッグと小物類。シーズン毎に、創作ディレクターのクリスチャン・アレクサンダー・ベックと彼が率いるチームは、流行に敏感な人々に向けたものばかりでなく、定番化するのに必要なものを兼ね備えたデザインの数々を生み出しています。

さらに、腕時計やアクセサリー、アイウェア、靴、婦人服、紳士服、子供服など、幅広い分野の製品を展開しており、これらはライセンシング・パートナーに委ねています。

2009年、AIGNERは初めてミラノ・ファッション・ウィークに参加。ファッション&レザーの分野における最新作を発表し、洗練されたルックスや限定モデルのバッグを通じて、次シーズンに向けた刺激を与えたのです。

2018年にミュンヘンの4,000㎡に及ぶ新本社に移転したことで、AIGNERは現在、社内に「Modelleria(モデレリア)」と「Archive(アーカイブ)」という2つのショールームを展開しています。「Archive」は、過去数十年のデザインをたどる、AIGNERの歴史に触れられる印象的な空間となっています。代表作である Cybill Bag は、そのあらゆるデザインと限定モデルが展示され、さらにスーツケース、定番モデル、そしてアクセサリーなど、まさにコレクターズ・アイテムが並ぶ空間となっています。